去る5月29日(水曜日)午前10時より、雨上がりの新緑も鮮やかな仙台国際センター「橘」を会場に第42回総会が開催されました。
当日は、会員の皆様はじめ宮城県保健福祉部や医師会など関係機関からもご臨席を賜り、約380名のご参加のもと盛大に執り行われました。

冒頭、昨年度ご逝去された96名の成願会員の皆様のご冥福を祈り、参加者全員による黙祷が捧げられました。
続いて、当会高崎理事長から新元号令和初の総会を寿ぐ挨拶がありました。

高崎理事長
引き続き、医学教育に携わるお立場を代表し、今春就任された八重樫伸生東北大学医学部長、学部長10年目の佐々木啓一東北大学歯学部長、医学部設立4年目を迎えた福田寛東北医科薬科大学医学部長の各氏から、篤志献体への謝意を込めたご挨拶をいただきました。

八重樫東北大学医学部長

佐々木東北大学歯学部長

福田東北医科薬科大学医学部長
ご来賓を代表し、宮城県歯科医師会会長細谷仁憲様からは、篤志献体に関わる一連の式典の重要性について第一線の医師のお立場から改めて言及いただきました。また、所用のためご欠席となった宮城県医師会佐藤和宏様のからは、篤志献体への敬意を表した祝電を頂戴いたしました。

平成30年度の解剖学実習にひときわ熱心に取り組んだ学生に贈られる鹿野記念奨学奨励賞は、次の5名の学生に授与されました。
東北大学医学部医学科3年 荒井 啓太 様
東北大学医学部医学科3年 石井 佳惠 様
東北大学歯学部3年 千葉 洵子 様
東北医科薬科大学医学部3年 玉川 秀一 様
東北医科薬科大学医学部3年 松川 洸子 様

授賞式に続く各学生のスピーチは、いずれも篤志献体に対する深い謝意と良き医療人を目指す瑞々しい希望にあふれており、会場からは5人の学業の成就を祈る大きな拍手が送られました。
高崎理事長による会務報告では、より会員の心に寄り添った活動を目指すことを基本とした当会の新旧年度事業、財務状況が説明されました。
新元号での最初の記念講演は、東北大学大学院医工学研究科リハビリテーション医工学分野の出江(いずみ)紳一教授をお迎えいたしました。
講師紹介は、出江教授のご功績はもちろんお人柄もよくご存じの東北大学大学院医学系研究科器官解剖学分野教授であり当会常任理事でもある大和田祐二先生にしていただきました。
演題は、「医と工の融合でリハビリテーションの謎に迫る」。

一般的に「リハビリ」は、イコール「訓練」というイメージを持たれがちですが、進化著しい工学技術との融合で、もはや「システム」として考えられる時代なのだそうです。
専門的で難解な内容にも関わらず、出江教授の丁寧な語り口と動画を駆使した講話は、参加された会員の皆様にもわかりやすかったと思われます。

なお、この講演の内容は、会報「しらぎく」59号に掲載予定です。
今年は、体調を崩される方もなく、東北大学白菊会第42回総会は無事幕を下ろしました。
ご参加いただいた会員のみなさま、お疲れ様でございました。
また、前日からの会場設営や当日の運営について、東北大学医学部・歯学部、東北医科薬科大学医学部の職員はじめ東北大学病院看護部看護師の皆様には全面的にお世話になりました。この場をお借りして、心よりお礼申し上げます。