去る5月29日(火曜日)午前10時より、背景の新緑も鮮やかな仙台国際センター「橘」を会場に東北大学白菊会第41回総会が開催されました。
当日は天候に恵まれたこともあり、会員の皆様はじめ宮城県や県・仙台市の医師会など関係機関からもご臨席を賜り、約400名のご参加のもと盛大に執り行われました。
冒頭、昨年度ご逝去された122名の成願会員の皆様のご冥福を祈り、参加者全員による黙祷が捧げられました。
黙祷:
挨拶:高崎理事長
続いて、当会高崎理事長から発足41年目を迎え重要性を増してきた当会の役割とそれを支える会員への感謝の挨拶がありました。
引き続き、医学教育に携わるお立場を代表し、五十嵐和彦東北大学医学部長、佐々木啓一東北大学歯学部長、福田寛東北医科薬科大学医学部長の各氏から、篤志献体への謝意を込めたご挨拶をいただきました。特に、昨年度から解剖実習が始まった東北医科薬科大学医学部では、今年度は学生4人に対し、お一人の献体で解剖実習ができるようになったことで充実した教育環境が整いつつあることが紹介されました。
挨拶:
五十嵐東北大学医学部長
挨拶:
佐々木東北大学歯学部長
挨拶:
福田東北医科薬科大学医学部長
ご来賓を代表し、宮城県医師会副会長櫻井芳明様、宮城県歯科医師会会長細谷仁憲様からは臨床のお立場からの温かなご祝辞を賜りました。
挨拶:
櫻井県医師会副会長
挨拶:
細谷県歯科医師会会長
さて、恒例の鹿野記念奨学奨励賞ですが、平成29年度からはこれまでの東北大学医学部2名、歯学部1名に加え、東北医科薬科大学医学部2名が対象となったことから、計5名の学生に記念の楯、メダル、そして奨励金が授与されました。
授賞式:
鹿野記念奨学奨励賞
受賞された学生は、次の通りです。
東北大学医学部医学科3年:
新井朋代さん
東北大学医学部医学科3年:
後藤裕太郎さん
東北大学歯学部3年:
安保沙羅さん
東北医科薬科大学医学部3年:
後藤匡範さん
東北医科薬科大学医学部3年:
谷口優羽さん
授賞式に続く各学生のスピーチは、いずれも篤志献体に対する深い謝意と良き医療人を目指す瑞々しい希望にあふれており、会場からは「もっと大きな声で!」という叱咤激励含め、学業の成就を祈る拍手が続きました。学生のみなさんの言葉は、献体を決意された会員の方々には、自身の命の尊厳を今一度確認できる貴重な言葉として届いたことと思います。
高崎理事長による会務報告では、増加の一途を辿る会員数に見合った予算確保の課題が提起されました。続いて、これまで8年間の長きにわたり本会事務局長として活動を支えてきた熊谷信一前事務局長に、感謝状が手渡されました。事務の効率化はもとより、新しい形式での「遺骨返還式」の立ち上げ準備、或いは東北医科薬科大学に医学部が新設されたことに伴う献体協力体制構築といった大きな功績が讃えられての表彰でした。
会務報告:
高崎理事長
表彰:
白菊会前事務局長熊谷信一氏
総会を締めくくるのは、本総会の開催目的である「会員相互の親睦と健康増進を目的とする医学・歯学知識の普及」に則った記念講演です。
今年度は「飲んでみませんか、血圧のお薬」と題し、東北医科薬科大学薬学部教授の小嶋文良様にご講話いただきました。
高血圧に悩む方も多いことから、みなさんとても熱心に耳を傾けていらっしゃいました。閉会後も、小嶋教授に直接ご指導を仰ぎたい会員の方たちの姿がみられるほどでした。
記念講演講師:
小嶋文良教授
来年も青葉の頃の再会を祈念し、東北大学白菊会第41回総会は幕を下ろしました。
ご参加いただいた会員のみなさま、お疲れ様でございました。
また、会場設営や受付、急病人の介護など東北大学医学部・歯学部、東北医科薬科大学医学部の職員の皆様、東北大学病院看護部の看護師の皆様には全面的にお世話になりました。この場をお借りして、心よりお礼申し上げます。