令和4年3月18日(金)午前10時より、仙台市葛岡墓園内にある東北大学納骨堂にて、今年度の納骨式が執り行われました。

真冬の寒さにも匹敵する冷え込みのなか、東北大学並びに東北医科薬科大学教職員の手により49体のご遺骨は、順次、拡張工事が済んだ納骨堂へと納められました。篤志献体という人生最後の社会貢献を果たされた成願会員の皆様は、この日ようやく安息の場に辿り着きご安心されたことと思います。

『コロナ禍で最期のお別れもままならなかったので』と駆け付けられたご友人たちの姿もあり、これで安心して手を合わせる場所ができましたと、寂しさのなかにもほっとした表情をされていました。
引き続き、参列者は今にも降り出しそうな空模様の下、東北大学医学部敷地内に建立されている「献体の碑」の前にて、「成願者芳名録奉納式」に臨みました。

今年度、お名前が奉納された成願者は、令和2年度内に成願された69名の方々です。この日をもって、献体の碑には1,919名の成願者のご芳名が奉納されたことになります。

東北大学白菊会常任理事でもある2大学3学部の解剖学教授の手により芳名録が収められるのを待っていたかのように降り出した冷たい雨は、やがてなごり雪となりました。
葛岡墓園とともに、この献体の碑にも、一年を通してたくさんの方が足を運ばれ、手を合わせてくださいます。
献体を全うされた故人の篤志を深く讃えつつ、安らかなる永遠の眠りをお祈りいたします。