今年度も新学期早々から東北大学医学部を皮切りに東北医科薬科大学医学部、東北大学歯学部と順次解剖学実習が始まり、2大学3学部の2年生281名は学びの多い実習を無事終えることができました。これら学生たちが主体となり、直接ご遺族と向き合い感謝の気持ちを伝える機会として今年度も遺骨返還式を無事執り行うことができました。
令和6年11月21日(木)午後2時。
仙台国際センター《大ホール》にて、令和6年度東北大学・東北医科薬科大学合同遺骨返還式が始まりました。

今年度ご返還の対象となりましたご遺骨は107柱でしたが、当日は83組のご遺族が参列されました。
式典の冒頭、ゆっくりと緞帳が上がったステージには、大きなご貢献を果たされご親族との再会を待ちかねていたご遺骨が整然と並び、それは参列者の胸を熱くする圧巻の光景でした。
小澤浩司東北医科薬科大学医学部長の挨拶の後、今年解剖学実習に取り組んだ学生を代表し、東北大学医学部医学科2年長谷部由さん、東北大学歯学部2年小久江優希さん、東北医科薬科大学医学部2年牛田和香さんから謝辞が述べられました。
その後、ご遺族は担当学生と共に登壇され、ご遺骨の返還を受けられました。

式典では、受け付けからお見送りまで、ご遺族ごとに1名の学生がご案内役を担当させていただきましたが、式典の合間、そしてホールエントランスでのお見送りまで学生とご遺族が言葉を交わされる姿があちこちで見られ、心あたたまる良い式典となりました。

篤志献体という人生最後の社会貢献を選択いただきました成願会員の皆様ならびに深いご理解とご協力をお示しくださいましたご親族の皆様に、改めまして心からの感謝を申し上げます。