今年度の解剖学実習は、新型コロナウイルス感染拡大に対応したオンライン授業との難しい兼ね合いのなか、例年よりかなり遅れたスケジュールとなりましたが、無事、2大学3学部で修了することができました。
しかしながら、例年のようにご遺族と学生が一堂に会する合同遺骨返還式は感染拡大防止の観点から、中止とせざるを得なくなりました。これにより、解剖学実習を終えたばかりの学生たちが、直接ご遺族と向き合い、感謝の気持ちを伝える機会が失われしまうことになりましたが、感染拡大第3波と言われる厳しい状況下で取り得た最善の策であったことを何卒ご理解いただきますと共に心よりお詫び申し上げます。
今年度ご返還の対象となりましたご遺骨は102柱でした。
ご遺族様には、事前に返還方法について確認をとらせていただき、そのご意向に沿った形で順次お返しをさせていただいております。
また、成願会員様への慰霊の気持ちとご遺族様への感謝の気持ちをお伝えすべく《追悼のしおり 還 》を作成し、ご遺族様へお届けいたしました。
